一部免除で受ける狩猟免許試験|2つ目の免許は「猟具10問・30分」だけ
わな猟免許を取ってから「網も使いたい」、あるいは網猟免許を取ってから「わなも仕掛けたい」——そう思ったとき、もう一度30問の知識試験を受け直す必要はありません。有効期間内の狩猟免許をお持ちの方が別の種類を受けるときは、知識試験のうち「猟具に係るもの」以外が免除され、10問・30分だけになります。手数料も5,200円から3,900円に下がります。このページでは、その範囲と申請の注意点を公式発表から整理します。
最終更新:2026年8月9日
1何が免除されるのか
北海道の「狩猟免許試験項目」は、すでに狩猟免許を持つ者について「知識試験(猟具に係るものを除く。)が、免除されます」と記しています。つまり免除されるのは次の3分野で、残るのは猟具の分野だけです。
| 知識試験の分野 | はじめて受ける方 | 一部免除の方 |
|---|---|---|
| 鳥獣保護管理法令 | 13問 | 免除 |
| 猟具に関する知識 | 6問 | 出題される |
| 鳥獣に関する知識 | 9問 | 免除 |
| 鳥獣の保護及び管理に関する知識 | 2問 | 免除 |
| 合計・試験時間 | 30問・90分 | 10問・30分 |
はじめて受ける方の分野配分は高知県の公式案内によるもので、一部免除の問数・時間は東京都環境局の案内によります。猟具の分野が6問から10問に増えていることに注意してください。免除だからといって、猟具の知識が浅くていいわけではありません。
出典:北海道「狩猟免許試験項目」/東京都環境局「狩猟免許試験について」(一部免除者は10問・30分)/高知県「狩猟免許試験の試験内容について」(分野配分)
2どの組み合わせが対象になるか
狩猟免許は網猟・わな猟・第一種銃猟・第二種銃猟の4種類です。有効期間内のいずれかを持っていて、別の種類を受けるときが一部免除の対象になります。
| いま持っている免許 | 追加で受ける免許 | 知識試験で出るもの |
|---|---|---|
| わな猟免許 | 網猟免許 | むそう網・はり網・つき網・なげ網の知識(10問) |
| 網猟免許 | わな猟免許 | くくりわな・はこわな・はこおとし・囲いわなの知識(10問) |
| 第一種銃猟免許 | わな猟免許/網猟免許 | 受ける免許の猟具の知識(10問) |
| わな猟免許 | 第一種銃猟免許/第二種銃猟免許 | 受ける免許の猟具(銃器)の知識(10問) |
3免除されないもの(ここを勘違いすると当日困ります)
- 適性試験は免除されません。視力(わな猟・網猟は両眼で0.5以上、矯正可)・聴力(10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること)・運動能力の確認は、何回目の受験でも受けます。
- 技能試験の扱いは都道府県の案内に従ってください。示し方が自治体によって異なるため、このページでは断定しません。申請前に実施案内で必ずご確認ください。
- 免除を受けるには申請が必要です。受験申請の際に、いま持っている狩猟免許証の写しなど、有効期間内であることを示す書類の提出を求められるのが一般的です。
- 免許が失効していると対象外です。「有効期間内の狩猟免許を持っていること」が条件なので、更新を忘れて期限が切れていると、また30問からになります。
出典:高知県「狩猟免許試験の試験内容について」(適性試験の基準)
4手数料は3,900円(1,300円安くなる)
| 都道府県 | 通常 | 一部免除 |
|---|---|---|
| 東京都 | 5,200円/件 | 3,900円/件 |
| 千葉県 | 5,200円 | 3,900円 |
| 茨城県 | 5,200円 | 3,900円 |
いずれも令和8年度の実施案内で確認したものです。手数料は都道府県の収入証紙などで納めるのが一般的で、納付方法も自治体によって異なります。
5網猟を追加するなら、日程に余裕がありません
一部免除で網猟免許を追加しようと考えている方は、実施回そのものが少ない点にご注意ください。令和8年度の千葉県では、網猟を実施するのは第1回(6月27日)と第6回(10月24日)の2回だけ、定員は各10名です。埼玉県では年度末の第6回がわな猟専用のため、網猟の最終回は令和9年1月23日になります。
くわしくは わな猟・網猟免許試験の日程【令和8年度】 をご覧ください。
6一部免除の勉強は「猟具だけ」を10問ぶん
免除で受ける方の勉強は、範囲がはっきりしているぶん短期決戦です。わな猟ならくくりわなの輪の直径・締付け防止金具・よりもどし・法定猟具と禁止猟具の区別・標識の記載事項、網猟ならむそう網・はり網・つき網・なげ網の構造と使い分け、霞網の扱い、無人時の作動防止——このあたりが猟具分野の核です。
▶一部免除の模擬試験に対応しています
アプリ「わなウカール」は、わな猟と網猟の両方を1本に収めているので、一部免除の本番形式にそのまま対応しています。学習タブの「一部免除の模擬試験」を選ぶと、受験する免許の猟具分野だけから10問・30分で出題されます(合格ラインは7割=7問)。わな猟具138問・網猟具95問を収録し、全問に法令の出典を付けています。
*出典・参考にした公式発表
- 北海道「狩猟免許試験項目」(知識試験〔猟具に係るものを除く。〕が免除される)
- 東京都環境局「狩猟免許試験について」(一部免除者は10問・30分/手数料3,900円)
- 高知県「狩猟免許試験の試験内容について」(三肢択一30問90分・分野配分・適性試験の基準)
- 環境省「狩猟免許を取得する」
- e-Gov法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」